poison__cat’s diary

自分のことを猫だと思い込んでいる人間でありたい人間の戯言

猫は水が嫌い

こんばんは、毒吐き猫です。

さて、夏が終わり少し寒い季節がやって来た
僕はいつもこの時期になると悲しくもあり
嬉しくも感じる

暑苦しい日々にうんざりすることがなくなり
解放された気分になる
ただ、少し別れの匂いがしてくる時期でもある

別れは辛い

これだけはどんなに足掻いても
変わらない感情だと僕は思う


同時に

深く関わらなければ辛さは少ない

そう思ってしまうのです


僕の周りには人がいない
『1人』が好きだ
でも、『独り』は嫌い
僕の周りにいる数少ない人は
とても素敵だ。眩しくもある。
まるで月の光に照らされた海の光のように

僕はそんな海をただ1人『漂う』のである。

色んな人と出会い色んな人と別れ
そんなことを季節の別れと共に繰り返してきた。
出会いも別れも嫌いだった。

僕が離れていくのか
はたまた、周りが離れていくのか
そんな疑問に頭を悩ませていた。




「あなたの居場所(コミュニティ)はどこにあるの?」

友人が何気なく僕に聞いた

「無いね、
僕は海にいるクラゲやゴミのように
ただそこにいて、『漂っている』だけ
水は僕を取り囲む環境や人で
迷った僕をどこかに連れていく海流があったり
居心地のよい島に辿り着いて漂うのをやめたりする
でも、波が僕をどこかに連れて行ったり
自分の意思で漂いに行くこともあるね」

僕はそう答えた。




近くもなく遠くもない、
みんなの『あそこ』に僕はいる
だからいつも独りなんだ。

友人からの問いに
驚くほどにスラスラと答えてしまった
現状に納得しているが満足はしていない。
だけど、諦めている自分がいる。



いつか漂う僕を拾ってくれる『何か』は
現れてくれるのだろうか。
それでも僕は『漂い続ける』ことを辞めないのだろう

そんなことを思いながら秋の空を見上げていた。
少し寂しいのは季節のせいかな。

では、またいつか。