poison__cat’s diary

自分のことを猫だと思い込んでいる人間でありたい人間の戯言

猫舌と温度のお話。

時折、「猫は熱いもの苦手だよね」って言われる。
実際苦手ではあるが、言い訳をさせて欲しい。
僕らは昔から捕らえた獲物や冷めたものを食してきた。
要するに

『ただ、温かいものに慣れていないだけ』なのだ。

人間だって、太古の昔は火を通さずに食事をしてきた
「人舌」と言われてもおかしくなったのに。


これが猫舌という言葉の由来である。

猫は昔から人間の身近な存在で
猫にとっても人間は身近な存在だった。
一緒に居たから、僕も人間のようになりたいと思い始めてしまった。

でも、人間は温かいものを食べる。ずるい。
冷めたものしか僕は知らない。

温かいものと対面した時
僕はそれが冷めるまで待つしかない。
本当は温かい方が美味しいのだろう。
でも舌が火傷するのは嫌だ。

怖い。

何度か触れてみたことがある。
その時は「熱くて痛いだけじゃないか」と思った。



なのにも関わらず
人間は 温かいもの を 温かいまま 食べる。

人間の 温かさも また 温かいまま 大切にする。

きっと『温かい』って気持ちのいいものなんだろうな…。
『温かい』って触れられるのかな。
見えるのかな。
いつか『温かい』を感じてみたい。
猫の『普段の温度』は
人間にとって『冷たい』ものなのかな…。
彼らは僕らのことを『温かい』と思ってくれるのだろうか。


『冷たい』で囲まれたこの僕は『温かい 』になれないのかな?


僕は『温かい』になれるように

こたつの中で丸くなるんだ。
窓辺で日向ぼっこをするんだ。
パソコンの上で寝っ転がるんだ。
テレビの上で寝っ転がるんだ。

いつか君の『温かい』になるために。

毒吐き猫でした。また。